消しゴムスタンプ

*個展やアートイベントで

 作品販売をしております。

スタンプヒストリー

最初の消しゴムスタンプ

消しゴムスタンプの本「手づくりスタンプ550」文化出版局刊を1983年に出版しました。簡単で楽しいが私のお気に入り。この本は、押し方によるバリエーションやどこに押すかというアイテムのアイデア本です。カード、便せん・封筒、包装紙、紙袋、シール、布袋、Tシャツなどにスタンピング。本が出版されると、数々の雑誌に取り上げられ消しゴムスタンプの作り方やあそび方をご紹介し、ちょっとした第1次スタンプブームが起きました。当時は事務用インクしかなく、少ない色を駆使して色を出していました。消しゴムはドイツのステッドラー社の製図用消しゴムを使っていました。これが最もサイズが大きく、またスタンプとして優れた消しゴムでした。この本を今見るとダサイけれど、当時は画期的アイデア本でした。

はじめはワンポイントで押せるスタンプを作り、あちこちに押しまくっていくうちに、消しゴムスタンプの魅力にハマってしまいます。次はより細かく彫ることに夢中になるものです。私も複雑な図案や文字彫りに熱中した時期がありました。複雑な図案はそれひとつで完成されますので、より自由な表現を求めてシンプルな幾何学スタンプへと変わっていきました。抽象画スタンプになると、カフェバーの壁画制作、ガラスや鏡、テーブルにスタンピングするなどハードな分野からの依頼を受けました。これを機に、私の消しゴムスタンプは一気にサイズが大きくなりました。消しゴムスタンプをたくさん作るうちに、スタンプの取手を欲しくなり、これが高じて木工オブジェ作家になったのです。絵画作品は、スタンプ感覚から得た幾何学による抽象画も多くあります。(アートのページ)2008年より再び消しゴムスタンプに戻り、今までの様々な絵画技法をベースに、スタンプの持つ単純明快な新しい世界が生まれ、現在に至っています。

勝又有子のスタンプの世界

スタンプ作品は、大きいサイズのシンプルデザインのスタンプで、アクリル絵の具を使用しています。何度も重ね押しをしたり、筆で描き加えたりしています。小さな作品はスタンプインクを使用しています。絵本的な絵画作品からシャープなインテリアアートまで。大きくてシンプルなスタンプデザインはテキスタイル的。エコバッグ、タピストリー、カーテン、テーブルクロス、クッション、インテリアポスターなど、のびのびとしたアートグッズに。絵本的なスタンプ絵画は、心がぽっと温かくなるグリーティングカードやカレンダーなどに。スタンプ取手やスタンプ収納木箱なども楽しいです。

スタンプは、数個のスタンプだけでも押し方ひとつで、無限にいろいろな世界へ広がります。自由な発想と技法マジック、色の使い方が勝又有子のスタンプの世界です。

地球に住む子どもたち大人たちに、ゆめと希望と歓びを届けることができますように、願いと祈りをこめて、一貫して地球をテーマに制作し続けています。